勝つだけのサッカーを、
終わりにしよう。
選手も勝ちたい。コーチも勝ちたい。
試合をする以上、本気で勝利を目指します。
負けてもいいと思って、ピッチに立つことはありません。
でも。
勝ったから、すべて正しかったのでしょうか。
負けたから、すべて間違っていたのでしょうか。
私たちは、そうは考えません。
中学生のサッカーには、
試合終了のホイッスルより、ずっと先があります。
高校がある。大学がある。社会がある。
そして、その先には、一人ひとりの人生があります。
だから私たちは、今日の勝利だけではなく、
その選手の未来につながる3年間をつくりたい。
それが、ARTH FCのPHILOSOPHYです。
自分の人生を、
自分で選べる人へ。
私たちが最終的に育てたいのは、
指示されたことを、上手にできる選手ではありません。
自分で見て、自分で考えて、
自分で決めて、自分で挑戦できる人です。
なぜなら、サッカーも、人生も、
誰かがすべての答えを教えてくれるわけではないからです。
高校を選ぶ時。大学を選ぶ時。仕事を選ぶ時。
何かに挑戦する時。失敗した時。
最後に決めるのは、自分自身です。
だからARTH FCでは、中学生のうちから、
「自分で決める」という経験を大切にします。
見る。考える。
選ぶ。やってみる。
サッカーでは、ほんの一瞬で状況が変わります。
相手はどこにいる? 仲間はどこにいる?
スペースはどこにある? 今、何が起きている?
まず、見る。そして、認知する。
そこから、考える。判断する。選択する。
そして、実行する。
→
判断
→
選択
→
実行
私たちは、このプロセスを大切にしています。
結果だけを見れば、成功。失敗。
二つしかないかもしれません。
でも私たちが見たいのは、そのプレーを選ぶまでに、
「何を見て、何を考えたのか。」です。
自分で考えて選んだプレーなら、
失敗したとしても、次につながります。
「なぜ、うまくいかなかった?」「次はどうする?」
また考えればいい。
その繰り返しが、サッカー選手としても、
一人の人間としても、選手を成長させていくと考えています。
指導者が、
答えを奪わない。
「右!」「左!」「出せ!」「蹴れ!」「シュート!」
ベンチから全部指示すれば、選手を動かすことはできるかもしれません。
そして、短期的には、その方が勝てる試合もあるかもしれません。
でも。いつも指導者が答えを出していたら、
選手はいつ、自分で考えるのでしょうか。
ARTH FCでは、指導者がすべての答えを
与えることを目指していません。
時には問いかけます。
「何が見えていた?」「なぜ、そのプレーを選んだ?」
「他に何ができたと思う?」
すぐに答えが出なくてもいい。
考える時間を奪わない。失敗する機会を奪わない。
選択する権利を奪わない。
指導者の役割は、選手を思い通りに動かすことではなく、
いつか指導者がいなくても、自分で決められる選手を育てること。
私たちは、そう考えています。
失敗していい。
挑戦すれば、失敗します。
ドリブルを仕掛ければ、ボールを奪われることがあります。
難しいパスを狙えば、相手に引っかかることがあります。
シュートを打てば、外すことがあります。
でも。失敗しないことだけを考えたら、
新しいことには、挑戦できません。
だから私たちは、失敗したことだけで、選手を評価したくありません。
大切なのは、その前に何を考えたのか。
そして、失敗したあとに、何をするのか。
下を向くのか。誰かのせいにするのか。
それとも、もう一度考えて、もう一度挑戦するのか。
失敗は、挑戦した証拠でもあります。
失敗できる場所でありたい。
そして、何度でも挑戦できる場所でありたい。
それが、ARTH FCです。
仲間を守る。
サッカーは、一人ではできません。
上手い選手だけが集まれば、良いチームになるわけでもありません。
仲間がミスをした時。試合に負けた時。誰かが苦しんでいる時。
その時に、どういう人間でいられるか。
私たちは、サッカーの技術と同じくらい、
「仲間を守ること」を大切にしています。
誰かを傷つけてまで、強くなる必要はない。
誰かを馬鹿にしてまで、上手くなる必要もない。
本当に強い選手は、
自分だけではなく、仲間のためにも行動できる。
ピッチの中でも。ピッチの外でも。
仲間を守れる人であってほしい。
それは、ARTH FCが絶対に譲りたくないことの一つです。
自分で決める。
ARTH FCでは、「自己決定」を大切にしています。
誰かに言われたからやる。怒られるからやる。
親に言われたからやる。
それだけでは、本当の意味で、自分の力にはなりません。
自分はどうしたいのか。どうなりたいのか。
そのために、何をするのか。自分で決める。
もちろん、中学生だから、間違えることもあります。
選択を失敗することもあります。
それでもいい。自分で選んで、結果を受け止めて、また考える。
その経験を繰り返してほしい。
自分の人生を、誰かに決めてもらうのではなく、
自分で選べる人になってほしい。
私たちは、そう願っています。
勝利を目指す。
でも、勝利だけを目的にしない。
誤解してほしくないことがあります。
ARTH FCは、勝たなくてもいいクラブではありません。
勝ちたい。本気で勝ちたい。
公式戦なら、最後の1秒まで、勝利を目指します。
勝つために練習する。勝つために考える。
勝つために仲間と競争する。
勝利を目指すからこそ、経験できることがあります。
でも、勝つためなら何をしてもいいとは、考えていません。
選手の判断を奪ってまで勝つ。
成長する機会を奪ってまで勝つ。
誰かを傷つけてまで勝つ。
それは、ARTH FCが求めている「勝利」ではありません。
私たちが目指したいのは、
選手自身が考え、仲間とつながり、挑戦し、
その結果として手にする勝利です。
勝利は大切。でも、勝利より大切なものもある。
その両方から、逃げないクラブでありたいと思っています。
なぜ、ARTH FCは
試合結果をホームページに載せないのか。
ARTH FCのホームページには、
原則として、試合のスコアや勝敗を掲載していません。
それには、理由があります。
試合結果は、とても分かりやすいものです。
3-0で勝った。0-2で負けた。
リーグで何位になった。大会でどこまで進んだ。
数字を見れば、誰にでもすぐに分かります。
でも。その数字だけで、選手たちの成長を
本当に伝えることができるでしょうか。
例えば、3-0で勝った試合。
スコアだけを見れば、素晴らしい結果に見えるかもしれません。
でも、選手たちは自分で考えてプレーできていたのか。
苦しい時間帯に、仲間同士で声を掛けられたのか。
これまでできなかったことに、挑戦できたのか。
ミスをしたあと、もう一度ボールを要求できたのか。
私たちが見ているのは、「3-0」という数字だけではありません。
反対に、0-2で負けた試合でも、選手たちが大きく成長することがあります。
今まで逃げていた場面で、勝負した。
失敗を恐れず、新しいプレーに挑戦した。
仲間のミスを、仲間同士で助けた。
自分たちで問題に気づき、ピッチの中で解決しようとした。
スコアには残らないけれど、
私たちにとっては、とても大切な成長です。
「結果」より、
「結果にたどり着くまで」を見る。
もちろん、勝敗を軽視しているわけではありません。
選手たちは、本気で勝利を目指します。
指導者も、本気で勝利を目指します。
勝ったら嬉しい。負けたら悔しい。
その感情も含めて、サッカーです。
ただ、育成年代の評価を、
勝ったか、負けたかだけで、終わらせたくありません。
ARTH FCが大切にしているのは、結果にたどり着くまでのプロセスです。
何を見たのか。何を認知したのか。
どう判断したのか。どんな選択をしたのか。
そして、実行した結果、何が起きたのか。
→
判断
→
選択
→
実行
成功したら、なぜ成功したのかを考える。
失敗したら、なぜ失敗したのかを考える。
そして、次のプレーへ。
この積み重ねこそが、選手を本当に成長させると私たちは考えています。
勝敗を、
クラブの広告にしたくない。
もう一つ、理由があります。
私たちは、中学生たちが必死に戦った試合の結果を、
クラブを大きく見せるための広告にはしたくありません。
「○○に勝ちました。」「○連勝しました。」
「大会ベスト○。」「リーグ○位。」
もちろん、それらは選手たちが努力してつかみ取った素晴らしい結果です。
誇っていい。喜んでいい。
でも、それだけを外へ並べてしまうと、いつの間にか、
「勝っているクラブ=良いクラブ」
「負けているクラブ=良くないクラブ」
という、とても単純な物差しになってしまうことがあります。
私たちは、その物差しだけで育成年代のサッカーを見たくありません。
今日勝っていることより、3年後、その選手がどうなっているのか。
さらにその先、高校を卒業し、大学へ進み、社会へ出た時、
どんな人になっているのか。
ARTH FCが向き合いたいのは、そこです。
スコアには、
映らないものがある。
勇気を出して、初めて仕掛けたドリブル。
仲間のミスに、「大丈夫。」と声をかけたこと。
試合に出られなくても、ベンチから誰よりも仲間を応援したこと。
失点につながるミスをしたあと、逃げずにもう一度ボールを受けたこと。
負けたあと、誰かのせいにするのではなく、
「自分に何ができたんだろう。」と考えたこと。
それらは、試合結果には残りません。
でも、私たちは、そういう瞬間にこそ、選手の成長があると思っています。
だから、ARTH FCのホームページには、原則として試合結果を掲載しません。
勝敗を隠したいからではありません。
勝敗よりも、伝えたいものがあるからです。
私たちが残したいのは、
スコアではなく、成長の記録。
10年後。中学生だった選手たちは、もう大人になっています。
その時、「中学2年生のあの試合は、3-1だった。」ということを
覚えている選手は、もしかすると、少ないかもしれません。
でも。
あの日、最後まで諦めなかったこと。
初めて自分で決断できたこと。
仲間に助けてもらったこと。
負けて、本気で悔しかったこと。
それでも、次の日またボールを蹴ったこと。
そんな経験は、ずっと残るかもしれません。
だから私たちは、スコアだけでは測れないものを大切にしたい。
勝つだけのサッカーを、終わりにしよう。
それは、勝利を否定する言葉ではありません。
勝利の、その先まで見る。というARTH FCの意思です。
サッカー選手を育てる。
その先の、「人」を育てる。
ARTH FCでプレーする選手全員が、プロサッカー選手になるわけではありません。
高校でもサッカーを続ける選手。大学まで続ける選手。
プロを目指す選手。いつか別の道へ進む選手。
未来は、一人ひとり違います。
でも、サッカーを通して身につけたものは、サッカーを辞めても、なくなりません。
考える力。選択する力。挑戦する力。
失敗から立ち上がる力。仲間を大切にする力。自分で決める力。
それは、高校でも、大学でも、仕事でも、その先の人生でも使えます。
だから私たちは、サッカー選手としての成長と同じくらい、
一人の人間としての成長を大切にしています。
最後に立っている者が、美しい。
ずっと勝ち続ける人はいません。ずっと成功し続ける人もいません。
思い通りにならない時がある。負ける時がある。
選ばれない時がある。怪我をする時がある。自信を失う時がある。
人生には、何度も転ぶ瞬間があります。
大切なのは、転ばないことではありません。
そして、また挑戦できること。
何度失敗しても。何度負けても。何度思い通りにならなくても。
最後に立っている者が、美しい。
ARTH FCは、そんな選手を、そんな人を、育てたいと思っています。
中学時代を、
人生で一番面白く。
中学3年間は、一度しかありません。
仲間とボールを追いかけること。泥だらけになること。
勝って叫ぶこと。負けて泣くこと。
くだらないことで笑うこと。本気で悔しがること。
自分より上手い選手に出会うこと。自分の限界を知ること。
そして、その限界を、一つずつ越えていくこと。
全部、この3年間にしかできない大切な経験です。
だから、思い切りやってほしい。挑戦してほしい。
失敗してほしい。笑ってほしい。悔しがってほしい。
そして、サッカーを、思い切り楽しんでほしい。
私たちは、選手の人生を決めることはできません。
でも、選手が自分の人生を自分で決められるようになるための、
きっかけをつくることはできる。
自分で見る。自分で考える。自分で選ぶ。
自分で挑戦する。そして、何度でも立ち上がる。