選手が安心して挑戦できる環境づくり

― 会員規約・安全方針についての補足 ―

選手が安心して挑戦できる環境づくり

― 問題発生時の対応方針について ―

ARTH FCでは、サッカーの技術向上や試合での勝利だけでなく、すべての選手が安心して活動し、失敗を恐れず挑戦できる環境を守ることを、クラブ運営における大切な責任の一つと考えています。

中学生という年代は、サッカー選手として成長するだけでなく、仲間との関わり方、相手を尊重すること、自分の行動に責任を持つことなど、多くのことを学んでいく時期でもあります。

一方で、多くの選手がともに活動する中では、選手同士の人間関係や言動をめぐる問題が発生することもあります。

そのような問題が発生した際、これまでは指導者が選手への聞き取り、関係者への確認、保護者との面談、事実関係の整理、対応の判断までを担うことがありました。

しかし、指導者が長期間にわたって調査や当事者間の調整を担うことになれば、本来行うべきサッカー指導や、その他多くの選手の育成に十分な時間を充てることが難しくなります。

また、日頃から選手を指導している指導者自身が、調査、事実確認、当事者間の調整までをすべて担うことが、客観性・公平性の観点から最善とは限りません。

そこでARTH FCでは、

「クラブ活動内とクラブ活動外の責任範囲を明確にすること」

そして、

「クラブ活動内で重大な問題が発生した場合、詳細な調査・調整については外部専門家の力を活用すること」

を基本方針とします。

クラブ活動外で発生した問題について

学校生活、登下校、休日、選手同士での私的な外出、個人的なSNSやメッセージアプリ上でのやり取りなど、クラブの管理下にない時間に発生した問題については、原則として各ご家庭及び学校等の責任において対応をお願いいたします。

必要に応じて、学校、警察、行政機関、教育相談機関、弁護士その他適切な専門機関へご相談ください。

ARTH FCが学校、警察、家庭その他の機関に代わって、クラブ活動外で発生した出来事について詳細な聞き取り、事実認定、当事者間の調整等を行うことは原則としてありません。

ただし、活動外で発生した問題によってクラブ活動中の安全確保に具体的な懸念が生じた場合には、クラブ活動の範囲内において必要な安全措置を行う場合があります。

クラブ活動内で発生した問題について

練習、試合、遠征、合宿その他クラブの管理下にある活動中に問題が発生した場合、まずクラブがその場の安全確保を行います。

そのうえで、事案の概要や緊急性を把握するため、当事者及び必要な関係者への初期的な確認を行い、必要に応じて保護者へ連絡します。

ここまでを、クラブによる「初動対応」と位置付けます。

通常の指導の範囲で対応できる問題については、クラブ内で対応します。

一方、重大な問題や、詳細な事実確認が必要な問題については、クラブ指導者だけで継続的な調査を行うのではなく、原則、外部専門家による第三者介入を提案します。

外部専門家による第三者介入について

第三者介入の目的は、当事者間の主張を整理し、客観的な事実関係を明らかにすることで、選手の安全を確保し、健全な競技生活への早期復帰に向けた解決策を提示することにあります。

第三者介入による事実確確認および調整に関する同意書

外部専門家には、クラブ指導者に代わって、主に次の業務を担当していただきます。

・当事者である選手及び保護者への個別ヒアリング
・目撃者等の関係者への聞き取り及び事実確認
・調査結果に基づく報告書の作成
・当事者間の和解に向けた調整及び面談

調査結果についてはクラブ及び当事者へ提示されます。

なぜ外部専門家へ委ねるのか

問題への対応を放棄するためではありません。

重大な問題だからこそ、

「選手を指導する人」と
「事実を調査する人」を分ける。

これがARTH FCの考え方です。

指導者が、

「聞き取りをする人」
「事実を確認する人」
「保護者との調整をする人」
「判断をする人」

というすべての役割を担うのではなく、専門性が必要となる詳細な調査や当事者間の調整を外部専門家へ委ねます。

これにより、調査の客観性・公平性を高めるとともに、指導者が本来の役割であるサッカー指導と選手の育成に集中できる環境を守ります。

外部専門家への依頼と費用について

外部専門家による第三者介入には費用が発生します。

現在の同意書では、次の料金が定められています。

・初回個別ヒアリング
 11,000円(税込)

・調査・報告書作成料
 33,000円(税込)~

・和解仲裁面談
 22,000円(税込)

・合意書・誓約書作成
 11,000円(税込)

第三者介入にかかる費用は、原則として当事者が負担します。

また、調査・報告書作成料等の共通費用については、原則として当事者間で折半します。ただし、事案によっては別途協議する場合があります。

第三者介入を行う場合には、事前にその内容、費用及び負担方法等について説明し、当事者保護者の同意のもとで進めます。

第三者介入による事実確確認および調整に関する同意書

調査への協力について

第三者介入に同意した当事者には、迅速な解決に向け、事実に基づいて誠実にヒアリングへご協力いただきます。

正当な理由なく調査へご協力いただけない場合には、クラブの判断により、一時的な活動制限措置が継続される場合があります。

調査期間中のクラブ活動について

第三者による調査や事実確認が行われている間、クラブは選手の安全確保を最優先します。

必要と判断した場合には、関係する選手について一時的に活動参加を調整又は制限する場合があります。

事実関係が整理されるまでの間、新たな問題の発生や関係する選手への心理的負担を防ぐための安全措置です。

調査終了後について

外部専門家による調査結果の概要は、クラブ運営上の判断材料として指導者へ共有されます。

その内容を踏まえ、ARTH FCは会員規約及びクラブの安全方針に基づき、

活動再開、指導、誓約書の提出、一定期間の活動制限その他必要な措置について判断します。

第三者専門家がクラブ運営上の処分を決定するのではなく、第三者による客観的な調査結果等を判断材料として、最終的なクラブ活動上の対応はARTH FCが決定します。

保護者の皆様へ

この仕組みは、

問題に関係する選手の安全を守ること。

事実確認をできる限り客観的・公平に行うこと。

そして同時に、問題に直接関係していない多くの選手の「サッカーをする時間」を守ること。

そのすべてを実現するための仕組みです。

ARTH FCでは、

「安全を確保する役割」
「事実を専門的に調査・整理する役割」
「サッカーを指導する役割」

を適切に分けていくことが、持続可能なクラブ運営につながると考えています。

重大な問題については専門家の力を借り、より公平かつ客観的に対応する。

そして指導者は、できる限り早く本来の役割であるサッカー指導へ戻り、選手の成長に時間とエネルギーを注ぐ。

ARTH FCは、すべての選手が安心してサッカーに打ち込み、思い切って挑戦できる環境を、個人の判断だけに頼るのではなく「仕組み」として守ってまいります。

特定非営利活動法人 知球人
ARTH FC